石段を上りながら願いを込めて“こんぴらまいり”

全国に約600あるという金刀比羅神社（琴平神社）の総本宮。海上安全や商売繁盛などの御利益で知られる古社で、通称「こんぴらさん」と呼ばれて信仰を集めています。大門までの参道両脇に土産物店が連なる、門前町らしい町並みも風情たっぷり。御本宮まで785段、奥社まで合計1,368段の石段を祈りを込めながら上り、参拝しましょう。

一段上るごとに御利益が高まりそうな石段を歩き、檜皮葺の壮厳な社殿の御本宮や、総けやき造りの旭社にお参りを。美しい桜並木や讃岐富士を望む御本宮脇の展望台や、重要文化財に指定されている表書院（有料）、十一面観音像を展示する宝物館（有料）なども見どころです。

御本宮で授与される「幸福の黄色いお守りとミニこんぴら狗」（初穂料￥1,500）。主人に代わって参拝したという代参犬がモチーフの「こんぴら狗」が幸運を運んでくれそうです。月替わりや季節限定の御朱印紙の授与も行っています。

標高404mの頂で、鳥居越しに望む山と海の絶景！

稲積山（いなづみやま）山頂に建てられた本宮の「天空の鳥居」で知られ、感動絶景として近年話題を集めています。晴れた日には鳥居越しに瀬戸内海を一望し、西日本最高峰で山自体が神と崇められる石鎚山も拝めます。※混雑する土日祝日についてはシャトルバスを運行。シャトルバスの運行時間帯は、一般車両の入山が禁止となるのでご注意を。

本宮近くの「稲積山展望台」まで車で行くこともできますが、週末は渋滞することが多いため、下宮からの登山道を歩いて参拝するのもおすすめ。参道にある、落ちそうで落ちない大きな「ゆるぎ岩」には合格祈願を。約30〜50分歩き、最後の約270段の石段を上れば本宮へと到着します。

2018（平成30）年には四国八十八景にも選出。本宮は無人のため、御朱印紙やお守りが授与される自動販売機も設置されています。御祭神は邇々杵命、咲夜比女命、保食神。家内安全や交通安全、無病息災などのご利益があるといわれています。

見れば金運が上がりそう！壮大なスケールの銭形砂絵

瀬戸内海に面した有明浜に、江戸時代の銭貨「寛永通宝」を模して描かれた巨大な砂絵。東西122ｍ、南北90ｍ、周囲345mもの大きさで、近づくとその大きさを実感！ 江戸時代の寛永のころ、藩主を歓迎するために一晩で作られたという伝説が残り、この砂絵を見れば健康で長生きし、金運が上がるといわれています。

おすすめのビューポイントは、「琴弾（ことひき）公園」の山頂にある「琴弾山展望台」。巨大な地上絵の向こうに穏やかな海が広がる、唯一無二の風景を楽しめます。日没から22時まではライトアップも実施。夕景とのコラボも絶景です。

約38.6ヘクタールの「琴弾公園」は、砂絵のほかにも見どころがたくさん。2kmもの白砂ビーチが続く「有明浜」（写真）や、根の部分が露出した貴重な「根上がり松」、源義経ゆかりの「琴弾八幡宮」など、旧所名跡が点在しています。