地元品種のイチゴ狩りをスイーツバイキングとともに

温暖な気候と豊かな水系に恵まれた紀の川市で、モモやイチゴの有機栽培を手がける農園。例年、12月下旬から5月下旬まではいちご狩り農園がオープン。30分間のイチゴ食べ放題を含む、60分間のスイーツバイキングを楽しむことができるとあって人気です。栽培するイチゴは和歌山県オリジナル品種「まりひめ」がメインです。

スイーツバイキングでは、チョコレートケーキやチーズケーキ、パンケーキ、シューアイスなど約10種が日替わりで登場。ソフトドリンク（オレンジ、アップルなど）や、コーヒーが飲み放題なのもうれしい限りです。

イチゴは、かがまずに摘み取ることができる高設栽培。「まりひめ」プラス日替わりでもう一品種のイチゴを、サービスの練乳などと一緒に味わえます。化学肥料不使用で有機肥料のみを使用して育てた、果実本来の甘味や酸味が生きた味わいが魅力です。

砲台跡が残る無人島をゆく歴史探訪ハイキング

紀淡海峡に浮かぶ4つの島で構成される無人島群。うち最も面積の大きい沖ノ島は、明治時代から終戦まで大阪湾を防衛する要塞として使用されていました。その名残として今も島内には、砲台跡や弾薬支庫跡、探照灯跡などが点在。自然と歴史に囲まれたハイキングコースを歩いて巡ることができます。写真は第3砲台跡。

加太港から友ヶ島汽船に乗れば、約20分で沖ノ島の野奈浦桟橋に到着。5つの砲台跡のうち最大規模の第3砲台跡や、海岸線のレンガ造りがフォトジェニックな第2砲台跡（写真）などは独特の世界観が漂い、まるで物語の中に迷い込んだよう。

1872（明治5）年に初点灯した友ヶ島灯台は島の西端で現在も稼働中。潮だまりでカニや小魚を観察できる孝助松海岸や、紀淡海峡を一望するタカノス山展望台なども見どころです。モデルコースとして、約3.3ｋｍの名所探訪コース（約3時間所要）が島内の案内板に紹介されているので、チェックしながら散策を楽しみましょう。

四季折々の美しさを見せる、のどかな日本の原風景に感動

有田川の段丘地形を利用した、江戸初期の開拓時の姿を今にとどめる棚田。周囲の景観とともに「蘭（あらぎ）島及び三田・清水の農山村景観」として国の重要文化的景観に選定されています。棚田に立ち入ることはできませんが、有田川を挟んだ展望台から全景を見下ろすことができます。

見どころは、季節ごとに変化する風景。5月は水田、7・8月は緑の絨毯のように青くしげった田園、9月は黄金色に実った稲穂、1・2月は雪景色など、訪れるたびに異なる景色に出会え、四季折々の美しさを堪能することができます。

あらぎ島から約5kmの場所にある二川ダム湖周辺の散策もおすすめ。全長約160mの赤い吊り橋・蔵王橋が架かっており、水面が見えるスリル満点の橋の上を歩いて渡ることができます。桜が有名なほか、新緑の時期も清々しく爽快です。