【奈良県】美しい金魚アートや奈良の自然と歴史を訪れる

東は春日山原始林から、西は五重塔がそびえる興福寺周辺まで、約660haもの広大な地域にまたがる奈良公園。春日大社や東大寺、奈良国立博物館なども点在し、自然散策を楽しみながら奈良の歴史・文化にふれることができます。周辺には国の天然記念物である『奈良のシカ』が約1,200頭生息。芝生の上で昼寝をしたり、餌を食べたりするかわいい姿が見られます。【奈良のシカに関する注意】人とシカとの事故に注意しましょう。鹿せんべい以外の餌やりは禁止です。シカの誤飲を防ぐためにゴミは持ち帰りましょう。

浅茅ヶ原園地では、鷺池中央に浮かぶ檜皮葺きの浮見堂が見どころ。見学自由の堂内からは四季折々に色づいた御蓋山や高円山を眺められます。お堂がライトアップされる日没後(〜22:00、通年)の幻想的な水辺散策もおすすめです。

例年10月下旬からは紅葉が見ごろに。春日野園地の南側を流れる吉城川沿いの紅葉は特に美しく、野に遊ぶシカの存在が奈良らしさを添えています。浮見堂周辺の水鏡が映し出す紅葉もなんとも風雅。ゆっくり歩きながら、園地ごとの魅力を楽しみましょう。

金魚の産地として有名な奈良にある、国内最大級の金魚ミュージアム。感性豊かなアーティスト達の作品を7つの空間ごとに展示する「金魚ミュージアム」を目玉に、趣向を凝らしたコーナーがたくさん。プロジェクションマッピングやステンドグラス、ミラーなどのアートを楽しみながら、美しい金魚を鑑賞することができます。

誕生石がきらめく12の球体水槽が並ぶ「アクアオアシス」や、58面体のブリリアントカットを採用した世界初のダイヤモンド水槽がきらびやかな「ジャパニーズアクアリウムディスコ」、日本の四季を表現した「JAPONE小路」など、色も形もさまざまな展示が印象的。金魚の品種ごとの魅力が伝わるようにも工夫されています。

2021年のリニューアルで展示面積をこれまでの2倍の約600坪に拡張し、ますます充実。金魚すくいや、金魚になった気持ちで撮影できるコーナーなども満喫しながら、約40種3,000匹もの金魚を間近に観察することができます。

奈良時代に創建された古刹で、現在は華厳宗の大本山。聖武天皇の発願により建立され、752（天平勝宝4）年に開眼した大仏（盧舎那仏）が本尊として祀られています。大仏を祀る大仏殿（金堂）をはじめ、仏師の運慶と快慶らによる国内最大級の木造金剛力士像が立つ南大門や、国宝の仏像や考古資料などを展示する東大寺ミュージアムも見どころです。

世界最大級の木造建築物である大仏殿には、「奈良の大仏さま」と呼ばれる盧舎那仏坐像が安置されています。高さは約15m、顔の縦の長さだけでも約5.3m、右のてのひらは約2.6mと全てがビッグスケール！ 大仏さまの鼻の穴と同じ幅約37cmの柱の穴をくぐり抜ければ厄除けになるとも言われています。

境内随一の高台にある二月堂は眺望抜群。旧暦2月に修二会（お水取り）が行われることからその名で呼ばれています。二月堂の回廊からは奈良市内を一望し、茜色にそまる夕景も見られます。側には抹茶やわらび餅を味わえる甘味処もあるので、休憩しながらじっくりと参拝することができます。