国宝指定のキリシタン史跡の美景にうっとり♪

現存する日本最古のキリスト教建築物で、「原城跡」と共に世界遺産に登録されています。国宝にも指定され、長崎県内に点在する教会堂でも代表的な教会です。1597（慶長2）年「日本二十六聖人の殉教」、1865（元治2）年「信徒発見」と禁教に関する2つの歴史的事件と関わりが深く、その弾圧の歴史に耐え今なお残る建物は圧巻の美しさ。堂内にはおよそ100年前のステンドグラスなどがあり、観光名所としても高い人気を誇っています（堂内は撮影禁止）。

堂内はアーチを描いたリブヴォールト様式が用いられ、開放感のある造りが特徴です。ステンドグラスから差し込む七色の光は、夕刻になると一段と綺麗な輝きに。キリストの像や有名な場面「最後の晩餐」の絵画などが飾られるなど、美しい装飾品の数々に思わずうっとり。音声ガイダンスが流れ、同施設の歴史を知ることもできます。

禁教時、潜伏キリシタンが密かに祈りを捧げた場所。中庭には「大浦天主堂」が舞台となった信徒発見の場面が描かれたレリーフのほか、「旧羅典神学校」と「旧長崎大司教館」の建物をそのまま利用した「キリシタン博物館」といった見どころが満載です。博物館内のミュージアムショップ「パードレ」ではグッズも購入可能。

キリシタン殉教の歴史に想いを馳せ、温泉蒸気と熱気が包む“地獄”を巡る！

長崎県南部の島原半島中心地に広がる温泉地帯。「大叫喚地獄」や「お糸地獄」など30以上の場所から、温泉の蒸気が噴き出す様子から“地獄”と称される長崎の観光名所です。敷地内に設置された遊歩道を歩くと様々な“地獄”が観賞できるだけでなく、名物グルメを堪能したり、「雲仙地獄足蒸し」で地熱を体感したりできます。

温泉と共に有名なのが、キリシタン殉教の舞台となったこと。禁教の弾圧が始まった1627（寛永4）年に33名のキリシタンが殉教したとされ、雲仙地獄を見下ろす展望台に鎮魂の碑が置かれています。例年5月には「キリシタン殉教祭」を実施（2023年は5月21日実施予定）。

「雲仙地獄工房」で販売する「温泉たまご」（2個￥200〜、写真4個入りお土産パック￥400）を食べながら“地獄”観賞は定番！温泉の蒸気で蒸した卵はまろやかな味わいで、「1個で1年、2個で2年長生き。3個食べたら死ぬまで長生き」という言い伝えも。「温泉レモネード」（1本￥300）もある。

優雅なクルージングと共に、世界遺産登録の島・軍艦島へ上陸！

2015年「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」のひとつとして世界遺産に認定された端島（軍艦島）。ツアーではクルーズ船に乗り、2つの島を巡ります（ツアーの所要時間は約3時間10分）。まずは高島で石炭資料館などを見学した後、端島を周遊すると、いよいよ上陸！見学スポットからは朽ち果てたマンションや工場などかつて栄華を極めた島の様子を一望。圧巻のロケーションと共に、かつて栄華を想わせる不思議な魅力で来場者を魅了します。

約6.3haの小さな島で、一時期は人口密度が世界一になったことも！上陸後は見学通路を巡りながら、島の景観を間近で観賞できます。見学通路からの撮影も可能。

長崎港ー端島航路を運航する「ブラックダイヤモンド号」。明治後期から昭和40年代にかけて石炭鉱業で栄えた端島（軍艦島）の歴史をガイドが分かりやすく解説してくれるのも魅力です。※端島（軍艦島）へ上陸不可の場合は周遊クルーズのみを行う。