ダイナミックな“映え”を求めて…自然が生んだ奇跡のアート

岡山県の天然記念物に指定されている鍾乳洞。全長約450ｍの空間を、天井から垂れ下がる「つらら石」や洞底から伸びた「石筍」といった個性豊かな鍾乳石が覆い尽くしています。カラフルなLED照明に彩られた洞内は、どこを切り取っても幻想的。内部の気温は一年を通して15℃前後に保たれているので、夏はひんやり涼しく、冬は暖かく感じられます。

洞内の一番奥にある「恋人の泉」は「恋人の聖地」に選定されています。入口付近がハート型に見えるので、ゆっくりと移り変わるLED照明のカラーに合わせて記念撮影を。カップルはもちろん、恋愛成就のパワースポットとして訪れる人も多いです。

駐車場から満奇洞へ続く坂道は急こう配のため、歩きやすい靴がおすすめ。また、満奇洞の上部には洞窟をぐるりと囲むように遊歩道が整備されています。秋は一帯の木々が色づき、紅葉の穴場スポットとしても人気です。

ノスタルジアを掻き立てるレトロモダンな町並み

江戸・明治時代の町家や蔵が多く残り、重要伝統的建造物群保存地区に指定されているエリア。町歩きを楽しみながら、町家カフェで休憩したり、倉敷ブランドのショップで買い物をしたり…と1日中散策しても飽きないほど見どころが充実しています。また、日没から22時（10～3月は21時）までは倉敷川沿いや倉敷アイビースクエア一帯でライトアップを実施。昼間とはひと味違う、雅なムードを堪能できます。

倉敷美観地区の見どころは大きく分けて2つ。白壁の蔵屋敷や柳並木といった倉敷らしい景観が広がるメインストリート「倉敷川沿い」と、町家や蔵を改装した飲食店やショップが軒を連ねる「本町通り」（写真）があります。どちらの通りも端から端までゆっくり歩いて10分程度なので、町並みを眺めながらのんびり散策するのがおすすめ。

メイン通りの裏手や通りをつなぐ細い路地にも、思わずシャッターを押したくなるスポットが多数。蔵が建ち並ぶエリアでは、なまこ壁や奉行窓など特徴的な造りにも注目してみてください。ちなみに、倉敷美観地区では細い路地のことを「ひやさい」と呼び、江戸時代に米の運搬道として使われていたのだとか。

歴代藩主のやすらぎの場でのんびりお散歩

江戸時代を代表する大名庭園で、日本三名園の一つとして国の特別名勝に指定されています。約14.4万㎡の広大な敷地に、芝生地や4つの池、標高6ｍの築山、茶室などを整備。園内に巡らせた道や水路がこれらを結び、歩きながら景色を満喫できる回遊式庭園となっています。「五十三次腰掛茶屋」付近は、庭園の中央にある「沢の池」越しに築山「唯心山」と「岡山城」を望む絶好の撮影スポットなので、ぜひここで記念の一枚を。

“幾度も染める”という意味を込めて命名された「千入（ちしお）の森」。秋になると紅葉が深まり、季節の移ろいを感じられるスポットの一つとして人気です。紅葉の見ごろは例年11月中旬から12月上旬。

春・夏・秋には夜間特別開園が行われており、暗闇に包まれる園内で特別なひとときを過ごすことができます。秋は、紅葉が最も美しいタイミングに合わせて「千入の森」をメインにライトアップ。秋の夜長を楽しむ音楽イベントなども予定しています。2023年秋は11月17日～26日に開催予定。